まず、お客様と設計のお話をさせていただく上で、建築設計というお仕事がどういうものなのか、建物を建てる上で、設計事務所はどうして必要なのか、など、

まずはきちんとお話しご説明して、ご理解していただいてからお仕事を進めさせていただくようにしていますが、その中でも特によくあるご質問を Q&A にしてまとめてみました。


Q:よくあるご質問(業務内容編)

1. 園田建築設計事務所とは、具体的に、どのような仕事をされているのですか?

2. 建築設計事務所の業務(仕事)の流れについて教えて下さい。

3. 建物完成後のアフターサービスについて教えて下さい。

Q:よくあるご質問(建物性能編)

4. これまでに木造住宅を数多く設計されているようですが、木造建築物の魅力とはどういうところですか?また、耐久性についても教えて下さい。

5. 長崎県は台風、大雨が多い地域だと思うのですが、これまで設計された建物はどうでしたか?又、地震対策についてはどうお考えですか?

Q:よくあるご質問(一般編)

6. 知り合いに大工さん、または工務店さんがいるので、建物の平面プランの作成や外観デザインのみをお願いしたいのですが可能ですか?

7. 建物を造る(新築・増築等)上で、役所などにはどのような手続きが必要になりますか?

Q:よくあるご質問(費用編)

8. 最近テレビ番組を見て、リフォームにすごく興味があるのですが、新築と比べてどの程度安くなりますか?

9. 家を建てる時、設計事務所に相談したいのですが、予算が少ないので施工業者さんに、設計・施工で頼んだら何か問題がありますか?


A:よくあるご質問(業務内容編)

Q:園田建築設計事務所とは、具体的に、どのような仕事をされているのですか?

A:建物の設計・監理以外にも、さまざまな業務をおこなっています。

敷地の測量、造成工事の設計、造園の設計、門扉の設計など、
建物を造る上で関連性のある付帯工事全てに携わっています。

建築主(依頼主)に満足して頂く為、要望事項を十分理解し確認した上で、
設計者としての専門的アドバイスや外観パースを交えながら、
お互いに納得のいくまで綿密な打ち合わせを重ね、設計図を作成します。

このあと、工事の着工から、完成までの監理業務も重要な仕事となります。

監理業務とは、施工業者に設計の意図を明確に伝え、間違いのないように建築現場へ足をはこび、
検査や指導をおこないます。工事途中に建築主から変更の要望があった場合は、
すみやかに対応します。

又、工事費の予算管理も重要な仕事となります。
工事が完了してから思いがけない追加費用を請求されることのない様に徹底的に監理します。

Q:建築設計事務所の業務(仕事)の流れについて教えて下さい。

A:一通りの流れは、おおまかに分けて9つの構成(プロセス)から成立します。

1. 建物についての相談(新築,増築,リフォーム等)

2. 敷地及び、既存建物の調査

3. 基本設計,概算工事費の作成

4. 実施設計,申請書・許可書の作成と届出

5. 工事業者の選定,工事費の調整

6. 工事契約の立合

7. 工事着工,監理業務開始

8. 工事完成,完了検査の立合

9. メンテナンス開始(完成後のアフターサービス)

■ 設計前業務(企画) … ご依頼主様から建物に関するご相談を頂いた後、基本設計業務をおこなう為の準備や事前調査のことです。具体的にいうと、敷地調査や建築法令上の諸条件の調査などで、後の基本設計業務(ご希望に沿った建築プランの作成やアドバイス)をスムーズにご提案させて頂く為の業務です。

■ 基本設計業務 … 依頼主様からのご希望に沿ったさまざまな条件に従って、建物の間取りと空間の構成、各部の寸法・面積、備えるべき機能、主な使用材料や使用機器の種別、品質、予算とのバランスを考慮してそれらを統合に内外のデザインを提案していきます。

■ 実施設計業務 … 基本設計によって決定した建築計画に基づき、デザイン面と技術面の両面にわたり、細部の検討をさらにおこないます。この作業により作成した図面一式は実施設計図書の形にまとめられ、ご依頼主様の承認を得た上で、工事の段階に入ります。

■ 工事契約業務 … 実施設計業務でご依頼主様の承認を得られると、工事に関する契約を整える段階に入ります。複数業者からの見積依頼、施工業者の選定、工事契約の立合いまで行います。

■ 監理業務 … 工事請負契約が結ばれ、工事に着手した時点から設計事務所の監理業務がスタートします。実施設計段階で作成した図面を基に、工事業者の意図と食い違いが発生することの無いよう、定期的に建築主様を含め打ち合わせを重ねたりすることで、工事完成までを厳しく見守ります。

■ 工事完成業務 … 工事完成引渡しによって監理業務は完成し、施設建設という局面での設計者の仕事は終わりますが、発注者が建物の使用を開始し、ライフサイクルを終わるまで専門家の立場からお手伝いします。

Q:建物完成後のアフターサービスについて教えて下さい。

A:不具合による建物の修繕費用は、保障期間内であれば無料、点検については永続的に無料でおこないます。

完成後、万が一建物に不具合が生じた場合、ご依頼主様の代弁者として、
工事業者と協議し、すみやかな対応を促します。

この際、工事契約を交わしておけば、保障期間がありますのでその場合無償で修繕対応してもらえます。

万が一、設計ミスが原因で不都合が生じた場合、当然ながら私共設計事務所にて無料対応となります。
それから、極端な言い方をすれば、建物は完成後から同時に老朽化が進行していきますので、
5年,又は10年単位で点検が必要になります。

この時、私共設計事務所は無料にて適切なアドバイスをおこない、建物の維持に努めます。

A:よくあるご質問(建物性能編)

Q:これまでに木造住宅を数多く設計されているようですが、木造建築物の魅力とはどういうところですか?また、耐久性についても教えて下さい。

A:日本の気候に最も適し、鉄骨造・鉄筋コンクリート造にも劣らない強度を持ちます。

日本建築は昭和初期までは、木造がほとんどでした。
これは、建築材料として最も身近で安価に調達できたからなのですが、
木材は人にやさしい材料であり、この日本の厳しい気候に最も適していたことも挙げられます。

耐久性能についても適切な設計をおこなえば、鉄筋コンクリート造や鉄骨造にも劣らない強度を持ちます。
私たちの周りに100年以上経った木造住宅が未だ数多く残っていることから証明されるのではないでしょうか。

木造建築の大きなの魅力として、設計の自由度が挙げられます。木造は他の工法に比べ、間取りが自由で、
増築、リフォーム、高齢者に対してのバリアフリー工事も容易です。

最近では技術の進歩により、これまで弱点とされてきた防火性能や遮音性能、気密性の面でも
設計上の工夫次第で、十分な性能を手に入れることができるようになりました。

今回は木造に限ってご説明していますが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造のほうが優れている面もたくさんあり、最終的にはご依頼主様の好みや、設計条件、周辺環境を検討した上で工法を決定することになります。

Q:長崎県は台風、大雨が多い地域だと思うのですが、これまで設計された建物はどうでしたか?又、地震対策についてはどうお考えですか?

A:設計上最も配慮が必要なポイントと考え、今日まで大きな被害を受けた例はありません。

私共の設計した建物については、今日まで大きな被害を受けた例はありません。
台風時に屋根瓦が4~5枚破損した程度です。

TVニュース番組などで、倒壊した家屋をよく目にしますが、非常に古い建物、
もしくは手抜き工事による建物など耐久性能に問題のある建物がほとんどです。

まれにおこる大規模な地震(阪神淡路大震災や中越地震など)による死亡者のほとんどは、建物の倒壊で下敷きになり、逃げ遅れた方だそうです。

実は、その中でも現在の建築基準(耐震基準)をクリアして建てられた建物のほとんどは倒壊しておらず、多数の人命を守ったというデータがあります。

園田建築事務所では最新の建築基準を充分理解した上で設計していますのでご安心下さい。

大雨対策については、敷地の状況並びに周辺環境が大きく影響しますので、
建設地の選定や造成計画などもアドバイスさせて頂いております。

A:よくあるご質問(一般編)

Q:知り合いに大工さん、または工務店さんがいるので、建物の平面プランの作成や外観デザインのみをお願いしたいのですが可能ですか?

A:可能です。お引き受けさせて頂きます。

過去にも、ご依頼主様のお知り合いの大工さんや、工務店さんに施工・工事監理して頂く事を前提にしての、建築図面の作成業務もおこなってきました。

しかし、完成に不安が残る部分も多く、実施設計から監理業務まで任せて頂けるよう、お勧めしています。

Q:建物を造る(新築・増築等)上で、役所などにはどのような手続きが必要になりますか?

A:これらの手続きは設計事務所や、土地家屋調査士事務所等、有資格者が行います。

建築許可(建築確認申請),浄化槽設置届,消防関係(住宅は除く)、以上を工事着工前に済ませ、
工事完了したら、完了検査を受け検査済証を受け取ります。

この後、建物の登記等が必要になります。これらの業務は全て、設計事務所や土地家屋調査士事務所等、有資格者が行うことになります。

A:よくあるご質問(費用編)

Q:最近テレビ番組を見て、リフォームにすごく興味があるのですが、新築と比べてどの程度安くなりますか?

A:一般的に新築の場合と比べて30%~40%程安くなります。

リフォームの内容にもよりますが、新築と比べて30%~40%程度安くなるのが一般的と思います。

リフォーム次第で、新築に劣らぬ耐久性、建物の質を確保する事が充分に可能です。これからの時代に大変意義ある選択と思います。

Q:家を建てる時、設計事務所に相談したいのですが、予算が少ないので施工業者さんに、設計・施工で頼んだら何か問題がありますか?

A:まず、我々にご相談される事を、強くお勧めします。

施工業者に直接依頼された場合、建築プランや見積書をご覧になり、
打ち合わせを重ねた後に、契約を交わします。

と、一見何の問題も無いように思われますが、建築的に素人である建築主が、

「見積書、及び建築プランをどれだけ理解しているか」
「工事内容と見積金額の関連を理解できているか」

といった極めて初歩的な段階でのやり取りが大きな勘違いや誤解を招く事になり、
また、そうなってしまった時に、専門知識のない建築主が反論できるか、
となると、非常に難しい事です。

このようなトラブルが、一旦おきると、施工業者との関係が壊れてしまいます。

私共の事務所では、設計図が出来たら、複数の施工業者に見積を依頼し、
その中で適正かつ安価な業者に工事をお願いするのが一般的です。
それに設計者としてのプロの立場で、
建物に関するひとつひとつの価格や工法を理解していますし、
その手間や完成までの流れも理解しています。
そこで妥当な見積金額である事を建築主に対して明確に説明させていただいています。

それと限りある予算の中で、建物の質を落とさず、建築コストを下げるのも重要な仕事で、
いつもかなりの時間をかけるのが通常になっています。

設計事務所はご依頼主様と、施工業者の中間立場に位置するのではなく、
常にご依頼主様の立場にあり、代弁者として、仕事をしています。

結果的にはトータルでの予算が、設計費用分必ずしも高くはなっていないと自負しております。

住まいづくりは人生の中で、最も高い買物になるかもしれません。
この買物を安易に決めてしまう事は危険です。

高いレベルの満足感を得て頂くために、私共園田建築事務所はご依頼主様のパートナーとしてお仕事させていただいています。